元来からひねくれた性格の銃佐ェ門は、さらに輪を架けたようにねじくれて、斜に構えている。 その姿は傾き過ぎて、一回転するのでは、と思わせる程であった。 「「……」」 扉を開けて、無言のまま闘兵衛と皐月が部屋に入って来る。 「……ようやく、揃ったカイ?」 闘兵衛らの姿を視界に入れ、ジェノスは待ちくたびれたように呟く。 徒党を組みながら、こうもバラバラだとかえって扱い難い。 二度手間三度手間になる無駄な行為を、ジェノスは嫌う性格だった。