なにかと、禁は面倒見が良かったのだろう。
世話役、というワケではないが、仲間らを繋ぐ懸け橋になっていた事が、今になってよく分かる。
銃佐ェ門は補佐は出来ても、主役にはなれない。
銃佐ェ門の性格上、人を引っ張れるほど、正直な人間ではなかった。
皐月などは、表に出ない裏の人間である。
本人に、その意志はないだろう。
闘兵衛といえば、元々、1人で生きていた男である。
良くいえば一匹狼、悪くいえば協調性が、まったくない。
そして、今だに全員が禁の死を引きずっており、その影響が一番激しいのが、銃佐ェ門であった。
