鬼 鴉【総集編】



「しょうがねぇだろう?……まとめ役が、いないんだからなぁ?」


銃佐ェ門は冷めた表情でジェノスを睨み、ボソリと呟く。


その表情は、半分ヤケになっているような雰囲気すら、見える。


なんとも言い訳滲みている台詞ではあるのだが、銃佐ェ門らしいと言えるだろう。


事実、そうである。


個人個人の集まりなのだから、群れだって行動する必要はない。


たまたま目的が似ているので、同じ方向を向いているダケであった。