鬼 鴉【総集編】




「……アンタら、まとまりに欠けるネェ?」



第一声から、半ば呆れた様子でジェノスが呟く。


部屋の窓際で椅子に腰掛け、机の上で銃の弾丸を製作していた銃佐ェ門の手が、ハタと止まる。


薬莢に火薬を詰め、熔かした鉛で形成された弾頭を、薬莢の先端に押し込むという作業。

どれだけその作業を繰り返したのかは、机に並べられた数十にも及ぶ弾丸が、語っている。


ただ、黙々とその作業を行う銃佐ェ門が、闘兵衛と皐月の居場所を知る由も、ない。


つまるところ、個人個人が自分勝手に動いている事を、意味していた。