どんな些細な事であれ、部下の不満を見抜けない者は、上に立つ人間として相応しく無く、無能振りを露呈する形となる。
ただ、ソレに直面すると自分では気付かないのが人のサガであった。
鬼人は暗中模索、まさに手探り状態で復権に尽くそうとする。
だが、全てが裏目に出る始末。
何故、こうなったのかを無視し、何を求められ、ナニが重要であるか、既に解らなくなっている。
平定しない状況に、鬼人は矛盾した行動に出る事にしていた。
説得と、暴力。
中立の立場を維持している闘華に、鬼人はランスら反乱軍への交渉と説得を命令する。
だが、その裏では極秘に動こうとしている、凶悪な陰謀があるのだった。