岩で形成された島ではあるが、浜辺の近くには、軟らかい土で出来ている地面があった。 『ザクッザクッ』 「「……」」 禁の長巻きと両手を使って、闘兵衛と銃佐ェ門は終始無言で、地面に穴を掘り続ける。 かれこれ、小一時間が、過ぎていた。 残った皐月は周辺に注意を配るように、廻りの動向を探っている。 穿った穴に禁を埋めて、墓標代わりに長巻きを突き刺す。 銃佐ェ門は地面を掻きむしりながら、また泣いていた。