「死ねば、敵も味方も、そこまでだ。……ただの死人にしか、過ぎない」 冷酷な口調で闘兵衛は、銃佐ェ門に声を掛ける。 「……テメェっ!?それが仲間にっ……!!」 銃佐ェ門は闘兵衛の胸倉を掴むと、噛み付くように突っ掛かっていく。 「……っ!?」 闘兵衛の胸倉を掴みながら、全身に視線を送った銃佐ェ門は、息を呑む。 固く握られている闘兵衛の両拳からは、血が滲むほど掌に爪が食い込んでいる。 さらに、喰い縛った唇からは、血が垂れていた。