『ゴキンッ』



「!?」


ブレイドの頭部を割る為に振り下ろされた長巻きは、金属音と共に止められる。


禁は驚愕しつつも、己の長巻きの、柄から先端までを順に見上げていく。


そこには、長巻きの刃を止める別の刃があった。


「……なっ!?」


禁は言葉を失う。


戦う事に夢中になっていたのか、禁は今のイマまで、その人間の存在に気付いていなかった。