苦痛に顔を歪める紅拳に対し、闘兵衛は歯を喰い縛り耐える。 さらに闘兵衛は、紅拳の背後から右手を伸ばす。 その右手が、紅拳の顔面へと近付いていく。 『グリュンッ』 闘兵衛の右手中指と薬指が生々しい音を立てて、紅拳の右眼へとえぐり込まれる。 「ギャッ……!?」 紅拳の悲鳴にも近い叫び声が、爆発音後、静寂が訪れている大広間に、響き渡っていた。