鬼 鴉【総集編】




「……同じ技が、二度も通用するかぁっ!!」



闘兵衛は怒声と共に、その紅拳の技に同調するかの如く、大地を踏み締める。

そのまま紅拳と同じ技、背撃を放っていた。



『ズゥシィィィィンッ』



およそ、人が出せる音とは思えない衝撃波が大広間に響き渡り、地響きのように床が震える。



「「グウゥッ!?」」



お互い、内部に、内臓に衝撃を受けたせいなのだろう、逆流した血が口に滲んでいた。