カスッただけで、身をえぐり取るような打撃を防ぎ、技術で応酬。 絶え間無い暴力に、2人は身を委ねる。 攻防、刹那の隙間― 闘兵衛の右拳を弾き懐に入り込んだ紅拳は、大地を踏み締めると全身全霊を込める。 (左腕が健在なら……、お前の勝ちだったゾ!!闘兵衛っ!!!) 紅拳は終焉の意を決し、渾身の力で背撃を放つのだった。