「くっ……!?」 多勢に無勢、風前の燭ともいえる状況に、皐月は呻く。 『パァンッ』 絶体絶命の危機は、意外な爆発音によって一変した。 『パンッパンッパンッ』 続けざまに3連発の爆発音をさせ、銃佐ェ門が回転銃から火を噴かせながら、廊下を走って来る。 「……勝機っ!!」 敵兵の陣形の乱れを見出だした皐月は、ここぞとばかりに、大太刀を振るうのだった。