「ガハァッ!?」 激痛の叫びと共に、不様に闘兵衛は前方へと倒れる。 しかし、一瞬にして正気を取り戻した闘兵衛は、床を跳ね、回転しながら間合いを取った。 そして、紅拳へと向き直り、構え直す。 一瞬でも無防備になる隙を見せれば、ソレが命取りになる。 「……ぺっ!」 先程の頭部への攻撃による衝撃で口内を切ったのか、闘兵衛は血を吐き捨てると、口を拭った。