「……牙を剥かれれば、真っ先に殺すつもりだったろう?」 闘兵衛の言葉は、過言では無い。 紅拳と戦った覚えのある闘兵衛には、紅拳にその能力と、そうする準備ができている事がわかる。 その殺傷能力に気付いたからこそ、銃佐ェ門を先に行かせたのだ。 闘兵衛の言葉に、紅拳は冷笑を浮かべる。 このやり取りダケで、お互いに戦うという行為が調っている事を、気付かせるだろう。 そのまま、紅拳は流れるような歩調で、闘兵衛との間合いを詰めていくのだった。