「チッ……!ジェノスじゃ、ねぇのかよっ!?」 剣と楯を両手に携えて、鎧を着込んでいる長身の男性が、舌打ちと同時に愚痴をこぼす。 「そいつは悪かったナ?……代わりと言っては何だが、殺してやろう」 禁は不機嫌そうに声を発すると、長巻きを鞘から抜き放ち、そのまま男性に向かい歩を進める。 互いに武力行使が得意なようなので、戦うのみであろう。 ただ、ジェノスの名前が出た事に、禁の自尊心は傷つけられていた。