いつ何時危険が差し迫っても、オカシク無い状況にある。



「!!?」



最初に異変に気付いたのは、闘兵衛であった。


洞窟内の十字に分かれた廊下に差し掛かった時、天井に違和感を感じる。


「……っ離れろっ!!」


闘兵衛は間髪入れずに叫ぶと、銃佐ェ門の襟首を掴み、前方に跳ぶ。



『ズウゥゥゥゥンッ』



激しい音を立て、鉄格子にも似た鉄柵が天井より落ちてくる。


闘兵衛ら一行は、鬼鴉の策略通り、散り散りになってしまったのだった。