洞窟内― 異様な雰囲気に包まれた洞窟内の廊下は、身震いする程の殺気が充満していた。 殺気の元、人の気配は感じられない。 しかし、命のやり取りを行うには充分過ぎる程、不気味さを醸し出していた。 「「……」」 無言。 痛い程の沈黙が、闘兵衛ら一行を支配している。 先頭を闘兵衛が歩いて、銃佐ェ門、皐月、最後尾に禁が続く。 周りを警戒する緊迫した空気は、仲間内に、感染し、増殖していった。