「借り?……教団の奴らと戦り合った時の事か?律儀なこった……」 もう1人の人物、男性が闘兵衛と禁の会話に、交ざる。 名は、銃佐ェ門。 薄汚れた着物に、頭には布切れを巻き、地味な顔付きである。 だが、部分部分は整った物であり不思議な雰囲気を持つ、男性であった。 「ウルサイ……」 禁は憮然とした表情で、釘を刺すように銃佐ェ門を、軽く睨む。 他愛もないやり取りなのだが、妙にしっくりと、その場を和ませた。