海上、小船― 「……別に、ついて来る必要はねぇゾ?」 闘兵衛は少し困惑した表情を浮かべ、他の3名に声を掛ける。 「お前には、借りがあるからな……。好きにさせてもらうゼ?」 小船の漕ぎ手でもある、1人の人物が答えた。 端正な顔付きの半分、左眼辺りを包帯で隠している。 さらに、歌舞伎役者のように派手な黒髪と武者鎧で、身を固めていた。 名を、禁という。 高身長ではあるが、れっきとした女性であった。