「……闘兵衛っ!まだかっ!?」



小船に乗り込んだ1人の男性が、黒船の甲盤にいる闘兵衛に向かい、叫び掛ける。

切羽詰まっているワケではないのだろうが、揺れる小船では安定してないのだろう。



「アタシは鬼鴉の連中とヤり合うつもりは、まだ無い。挑んで来るなら、潰すケドね……」


「……コレは、俺の喧嘩だからな。首、突っ込むんじゃねぇよ……」


ジェノスは両腕を組み、静かに関わる事を拒否する。

小船を見ながら闘兵衛は苦笑を浮かべると、そう呟いた。