意を決した少年が歩き出すと、付き従うかのように女性も足を進める。


その姿はトゥルウの父親が人々の心を救う為に、この地に足を踏み入れた姿に似ていた。



人の成長は、進む事でしか目に見えない。


立ち止まる者も、堕落する者も、ある意味進んでいるのだろう。


だが、その先は誰にも、わからない。



だからこそ、ヒトという生物は、面白いのだ。