「死神、ですか?聞いた事はありませんが……」
いつのまにか、闘兵衛の後方に移動した皐月が、囁くように話し掛ける。
「死神……。アタシも聞いた事は、無いネェ?」
腕を組み、首を傾げながらジェノスも呟く。
「サァ?所詮は噂ですので……、真相はわかりませんケド……」
ルソウは申し訳なさそうに、言葉を濁す。
自分の齎した情報が、謎を産むとは思っていなかったのだろう。
死神―
不吉な言葉は、鬼鴉に関わる者全てに重く、のしかかる。
だが、どんな困難が立ち塞がろうとも、闘兵衛らは進む。
どんな困難であったとしても―
