「……」


鬼人はナニも、答えられない。



闘兵衛が鬼鴉を狙う明確な理由を、鬼人は全くといってイイ程、把握出来てはいなかった。


まさか、あの一瞬で交わした言葉が闘兵衛の原動力とも思えずに、闘華を救う為とも思える。


組織と個人の思惑は、平行線のまま、絡む事なく動き出そうとしていた。