状況次第で、方向転換を行う。 統べる者として臨機応変に策の変更、活用する事は重要である。 そして、その能力は鬼人に充分備わっていた。 「……少数精鋭、という事ですかな?」 ランスは険しい表情で、鬼人に問いただす。 「あぁ……。30人程、用立ててほしい」 鬼人は軽く頷き、淡々と声を発する。 「わかりました。用意しときやしょう……」 ランスは返事と共に視線をブレイドに送り、目配せすると、部屋を後にするのだった。