「闘兵衛っ……!?」



銃佐ェ門の叫び声によって、その存在の名前が、大広間の中に知れ渡る。


「ワリィな……。表から入ってくるのが面倒だったんで、近道させてもらったゼ?」


闘兵衛は悪びれぬ態度で口を開くと、面倒臭そうに外套の土埃を払う。



「「……っ!!??」」



闘兵衛の派手な登場に、教主を始め、教団幹部らがざわついていた。


「見計らったように、現れるじゃナイ……?」


冷笑と共にジェノスは、皮肉を漏らす。

ジェノスは自分らと教主らの間に立つ闘兵衛に、視線を送っていた。