大聖堂内では人の気配が無く、かえってソレが、不気味さを増幅させ、緊張感を生み出している。 「皐月。お前は闘兵衛の事……、詳しく知っているのか?」 各個人が周りに警戒している中、禁は小声で皐月に話し掛けた。 「どういう意味……、でしょうか?」 皐月は普段と変わらない表情で、問い返す。 「……少し、疑問に思ったダケだ。何故ヤツが、鬼鴉とやらと戦っているのか、知りたくてナ?」 禁は表情を呉魔可すように、辺りに顔を向けながら答える。 他人に関心を持たないような言動を、覆すような質問だった。