『ギャンッ』



禁の長巻きと死を誘う者の鉄の爪が、鈍い音を奏で火花を散らす。


「このっ……!?」


苛立ちの声を上げ、禁は体勢を整える。


先程から、コレの繰り返しであった。


死を誘う者2体の波状攻撃は、禁を防戦一方へと追い込む。



「……キン様っ!!」


神卸しの短剣を胸に抱いたトゥルウは、悲痛な叫び声を上げる。



「トウベェっ!!貴方も手助けしたら、どうですかっ!?」



トゥルウは傍に立っている闘兵衛に、苛ついた声で怒鳴っていた。