「一つ気になっていたんだが……、その大司教、どうやって財産を集めてんだい?」 沈黙が続く中、銃佐ェ門は間を保つように声を掛ける。 そのワリに、鋭い質問であった。 「……」 ルソウは伏せ目がちに、沈黙を守る。 銃佐ェ門の質問に興味を示したのか、ジェノスはその後の進展を待つ。 「……薬、です」 仕方なく、ルソウは説明を始める。 「神卸しの短剣と同等の効果を持つ薬を布教活動の一貫として、信徒を始め、一般人に売っているのです……」 唾棄するように言葉を吐き捨て、ルソウは説明を終わらせた。