「あの者達は、神卸しの短剣の守護者……。短剣にしか、興味を示しませんから……」 ルソウは暗い表情で返答すると、銃佐ェ門の正面の地面に腰を下ろす。 「……どうやって、短剣に気付くんだ?」 予想通りに上手くいったのだろうか、銃佐ェ門は安堵した表情で、さらに問い掛けた。 「五感のウチの嗅覚に優れ、短剣の臭いを嗅ぎ取ります」 「麻薬中毒、薬漬けの奴らはそうなるのサ」 ルソウの説明中、不意に闇が、ジェノスが会話に混ざる。 殺気は消えてはいるが、複雑な感情がジェノスに渦巻いていた。