「……」 「明日は、早いゼ……。ゆっくり身体を休めた方が、いいゾ?」 言葉を失う禁に対して、話しは終わったとばかりに、闘兵衛は締めの台詞を吐き捨て、山小屋の中に戻っていく。 闘兵衛が何故こんな会話をしたのかは、わからなかった。 禁の不安定さや危うさを憂いたのか、危惧したのかは定かではない。 ソレは、闘兵衛の若さ故でもある。 ただの、強情なまでの、意地でもあろう。 他人の行動を自分に照らし合わせ、己の色を相手に塗り込もうとする。 その行為は、愚かだといっても過言ではないモノだった。