鬼 鴉【総集編】



「……傭兵や、神官戦士共ではどうにもならないのか?」


「台無しだと言ったろ?見敵必殺、立ち塞がる者は全て粉塵に帰す……」


サブマージは教主の問い掛けに対し、冷徹なほどの口調で答える。


「そのルソウとやらが、何処で知り合ったのかは分からんが……」


さらに続けるサブマージは、やはり呆れ返りながら呟く。


「とんでもねぇ化け物を連れ込みやがって……、烏合の衆じゃあ勝てねぇわな?」


サブマージは嬉しそうに結論付け、若い男に視線を送る。


「……で、教祖の息子はどうした?」


冷静な表情でサブマージは、もう一方の案件について質問した。