「子供1人に女1人か、……そんなに手間取るとは、思えないがナァ?」
「……何者かが手を貸していると、報告を受けているが……」
鎧の男がその完璧な布陣に対し、捕まえられない事を問い掛ける。
即答で、法衣の男は言葉を返すが、同じく抱いた疑問に悩み出す。
「神卸しの短剣を取り返すまでは、枕を高くして寝れないなぁ……?大司教殿?」
鎧の男はほくそ笑むと、見下すような視線で声を発する。
「教主、と呼んでもらいたいものだねっ……!!サブマージ殿っ!!」
教主、青い法衣の男でもある大司教は、鎧の男、サブマージに不機嫌そうに反論していた。
