どうやら、本当に蕎麦の味を楽しんでもらいたいと、剣山は思っているのだろう。 闘兵衛は、自分の心根の小ささに唾棄したくなる一方、剣山という侍に対して敬意を抱く。 ソレは、この街に下りて来て初めて持つ感情。 海の者とも、山の者ともわからない自分に、剣山は楽しそうに話し掛けてくる。 闘兵衛はこの不思議な侍との会話を、満喫するのであった。