山奥に繋がる獣道を、男女4人の姿が疾走する。


人目を避けるように、闇を駆け抜けるその男女達は、ひたすらに目的地を目指していた。



「……お仲間方は、どう行動しているのでしょうか?」


足を止めずにルソウは息も乱さず、銃佐ェ門に声を掛ける。


「禁が黙って待つ性格とは、思えないからなぁ?多分、俺達と同じ目的地に、向かっている……。だろうよ?」


銃佐ェ門は横目でルソウに視線を送ると、自分の考えを答えていた。

それなりの答えではあるが、まんざらハズレではないだろう。



「トゥルウ様は、無事でしょうか……?」


気丈な女性から一転し、ルソウの表情が迷い込んだ幼子のように、困り果てたモノに変わった。