「……大司教は山の奥地の大聖堂に居ると思いますが……、ソコまで行くには、3日ばかり掛かりますよ?」 納得のいかない表情を浮かべ、トゥルウは禁に向かい説明を行う。 「ガキの足で、だろう?……たいした距離じゃ、ねぇよ」 ぶっきらぼうに、さらに闘兵衛は悪態を呟くと、外套を羽織り直す。 「それじゃあ……、行こうか?」 禁は苦笑いを浮かべたまま、闘兵衛とトゥルウに向けて声を掛けるのであった。