「ボウズ……。大司教とやらの、居所を教えろ」


闘兵衛は面倒臭そうに、トゥルウに向かい声を掛ける。


「私の名は、トゥルウですっ!ボウズなどと、呼ばないで下さいっ!!」


トゥルウは、ムッとした表情を作ると、噛み付くように言葉を返す。



「スマンな、トゥルウ。……ウチの仲間も、ソチラに向かってると思うんだが……」


苦笑を浮かべつつ、禁は間を保つように口を開き始める。


「大司教の本拠地に乗り込みたいんでナ、道案内を頼みたい」


「……そう言うこった。頼むゼ、ボウズ?」


禁の根回しを気にも止めず、闘兵衛は茶化すように口を開いた。