「なんにせよ、アタシらはお尋ね者になっちまったんだ……」 暗闇から、ヤケに苛立った声が発せられる。 「アンタの知っている情報を包み隠さず、全部教えなっ!!」 暗闇の中から、紅い瞳を殺気立たせたジェノスが怒声を上げた。 月明かりしかない闇の中で、ルソウの表情が強張る。 その密林には身を潜めるようにして、銃佐ェ門と皐月、ジェノスにルソウの姿があった。 ジェノスらは混戦からそれぞれ逃げ延び、なんとか合流を果たしたのだった。