「……何者だ?」 禁は皐月と入れ代わるように建物から街道に出ると、その人物に対し声を掛けた。 「……」 『ジャコンッ』 返答は無いが、その人物の両の手先、爪が突然に伸びる。 爪は金属製であり、月の光を反射し、冷たく輝きを放つ。 『キィンッ』 「問答無用かっ!?」 禁は咄嗟に反応し、長巻きを鞘から抜き放つと、声を発していた。