その刀身には、深い溝が彫り込まれている。
まるで、枝の模様のように、刀身に沿って溝が刻まれていた。
「なんだぁ?なんか、濡れてないか……?」
刀身のその溝は、液体で濡れそぼっている。
ソレを不可思議に思った銃佐ェ門が、短剣の刃に手を伸ばす。
「……っ触るなっ!!」
ジェノスは全員の動きを止めるほどの鋭い声で、一喝した。
「阿片、か。興奮剤に、強力な幻覚剤まで入っているみたいだネェ?」
ジェノスは短剣に付いた液体の匂いを嗅ぐように鼻を動かし、成分の説明を始める。
「……こんなモノが血液中に入れば、ある意味神様に逢えると言っても、過言では無いヨ?」
しかし、その言葉の意味を理解出来る人間は、誰もいなかった。
