鬼 鴉【総集編】



「ルソウ……、やめて下さい。信用して頂きたいのに、敵愾心を与えてはいけません」


「……」


トゥルウは穏やかな口調で、ルソウを咎める。

ルソウは軽く会釈をし、無言のまま警戒心を解いた。



「コチラ、です」


トゥルウは懐に隠し持っていた短剣を取り出し、説明する。


「へぇ~、値が張りそうな品物だなぁ?」


銃佐ェ門はその短剣に手を伸ばしたのだが、慌ててトゥルウは短剣を引っ込めた。


「……っ」


短剣を掴み損ねたであろう銃佐ェ門の手が、宙を泳ぐ。

バツが悪そうに銃佐ェ門は複雑な表情を浮かべ、苦笑するのだった。