「……こちらの方は真言の教団、教祖様の御子息でトゥルウ・ステン様と申します」 その少年の横にルソウは控えるように立つと、口を開き始める。 「私はトゥルウ様の従者で、教団の神官を務めております、ルソウでございます……」 あまり広くない室内で、ルソウは少年の身分と、自分の紹介をあらためて行う。 「勇者様に、お願いがございます……。我が教団をお救い下さいっ!!」 トゥルウと呼ばれた少年は、禁に向かい懇願するように口を開いたのだった。