雑に整地されているその道は、清々しく海を見渡せる程の景色を持っている。

しかし人通りの少なさからか、殺風景な雰囲気をも漂わせていた。



その道を、5人の人間が歩いている。

恰好、姿は外套で身を包んでおり、異様というか統一感のない、てんでんばらばらな一行でもあった。


『ガチン』


回転銃の具合を確かめながら、銃佐ェ門は目の前を歩く女性に視線を集中させる。

フードと外套で全身を覆い隠してはいるのだが、その下には露出の高い服で暗褐色の肌を惜し気もなく晒していた。


ジェノス、である。


銃佐ェ門は、ジェノスの背中に視線を送りつつ、先日、黒船内でジェノスの部下と話した内容を思い出していた。