「フフ……、ジュウザ殿も気苦労が多いいネェ?でも、そんなに年上には見えないよ?」


ジェノスは縁際を背もたれにすると、胸を強調するかのように寄り掛かりながら、悩ましげな艶姿で、銃佐ェ門に問い掛けていた。


ジェノスの誘惑は、彼女の常套手段でもある。



「俺は28才、アイツらは20前後って言ってたからな……」


銃佐ェ門は一度だけ横目でジェノスを確認して、また海に視線を送りながら、ボソリと呟く。


「へぇ~?そうなの?」


ジェノスは銃佐ェ門との距離を詰めると、挑発するかのように身体を擦り寄せていた。