晴天の元、甲盤上の縁際で海を眺めながら、黄昏れている銃佐ェ門の姿があった。



「……ジュウザェモン殿だったかナ?貴方も、大変だネェ?」


「?」


黄昏れていた銃佐ェ門の後方から、不意に声を掛ける人物がいる。


「隣、イイかい?」


ジェノスであった。


ジェノスは銃佐ェ門と同じように縁際に近寄り、微笑みを浮かべ、了承の確認をとる。


「アァ。俺の名は、銃佐でいいよ……」


銃佐ェ門はジェノスの姿を認めると、返事と共に口を開いていた。