「最後の1つは、海賊心を揺さぶる浪漫ってヤツよ……」 ジェノスはそこまで言うと、満足気に腕を組む。 なんとも感情的な考え方ではあるが、海賊の志気に関わるのならば、あながち間違いではない。 「……」 返答に窮し、禁はしばし思案に耽けていた。 まさに、海賊である。 善悪を無視した欲望は、醜悪な臭いを発しているが、それこそ、正しい。 人間としての本質ともいえる興味本位は、道徳を無視するモノであった。