「……ナニか、問題でもあるのか?」


闘兵衛は自然体のまま、伺うように返答する。

チリチリとお互いの間合いに、緊張感が走った。



「イイエ……」


ジェノスは紅い瞳を輝かせ、妖艶に微笑むと両手の指を滑らかに動かす。



「フフ……、それじゃあ踊ってね?」



ジェノスは嬉しそうに呟くと、目にも留まらぬ疾さで闘兵衛に接近する。



「っ!?」



闘兵衛の反応も素早く、すかさず両腕を挙げ構えを取ると、戦闘態勢に入るのであった。