ジェノスが、ヴォルトに一番に話し掛ける所からしても、彼がジェノスに次ぐ存在である事が、わかる。 「アタシがあの男を斬ったら……、全員殺せ」 ジェノスは微笑を浮かべたまま闘兵衛に視線を送ると、普通に、何の気なく呟いた。 「……わかりやした」 ヴォルトは神妙に頷くと他の船員に目配せをし、ソレの準備をさせる。 「ナメた代償は、命で払ってもらおうか……」 ジェノスは、指先をワキワキと滑らかに動かしながら、そう呟くのであった。