ジェノスらと闘兵衛らは互いに、仲間同士で集まり会話を交わし始める。
船員達は、船長でもあるジェノスを囲むようにして、下される指示を待っていた。
「ヴォルト……」
1人の船員に向かって、ジェノスは声を掛ける。
「……へい」
その男、ヴォルトは低い声で返事をした。
40前半の年齢、茶髪に白髪が混ざった頭に布を巻いている。
他の船員も同様の服装であるが、半袖、半ズボンに左腰には切れ味の鋭い片刃の刀・カットラスを装備していた。
しかし、ヴォルトだけがその右腰に鞭をぶら下げている。
異なる装備を選んでいる次点で、ヴォルトは特別な存在でもあった。
