鬼 鴉 ~肆~  


――江戸中期――



真の侍が、いなくなった時代。


海上に浮かぶ船、一人の男が、甲盤の上から海を睨みつけていた。


その胸中に秘めたるモノは、義理と一度交わしただけの口約束……。



男は、闘う事への覚悟を決めるのだった。