廊下を歩くロインの後方から、ランスが声を掛ける。
「ロイン……、俺達は飼い慣らされる為に、鬼鴉に入った訳では無いゾ」
「我々は犬の群れであるつもりは、ありません。……貴方達には牙では無く、剣であって欲しいと思っております」
ランスの言葉に対し、少しだけ眉を潜めながら、ロインは即答した。
「今は、従う事だけが、先に繋がるのです。ソレを理解してもらいたいのですが……」
懇願するように、ロインは事情を説明する。
考え方や取りようは、各個人で千差万別だ。
集団を組織へと導く為には、意思統一が必要である。
頭と手足が別々に動くようなら、前にも進めないだろう。
